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花房薬局
TEL 0466-33-4766


冷えによる夏の下痢
夏場の下痢は付き物。特に最近は冷房の普及により、どこでも冷えを感じる時代です。さらにこの年は冷夏が拍車をかけ、冷えによる下痢が多く見られました。ちょっとした寝冷えから起きる下痢をはじめ、冷水、ビール、飲料水の飲み過ぎ、生ものやスイカなどの冷たいものを少し食べただけでも起こる下痢には、「人参湯(にんじんとう)」が適します。 下痢とは、一般に泥状から水様性の未消化の便であり、日に数回排便をもよおすものをいい、急性に起きるものと慢性に経過するものがあります。便の匂いもさまざまで、漢方では通常よりきついものと、あまり匂わないものに大別します。 今回は匂いが少ない慢性の軟便や、水様性であまり匂わない下痢を取り上げてみます。 普段から顔色が悪く。軽い腹痛を伴う下痢や軟便を繰り返す、食が細い、食後腹部が張り、眠気、疲労倦怠感があり、疲労すると悪化してしまう下痢には「参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)」。 また、食欲は正常ですが、下痢をした後に下半身が重だるく、めまいを伴う。睡眠不足や疲労時に悪化し、何となく排便に力のない下痢には、「真武湯(しんぶとう)」
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4 日前


暑気あたり(熱中症)
六十二歳の女性は、暑い日に庭仕事をしたところ、汗をびっしょりかき、そのうち汗が出なくなり、頭が朦朧としてきたといいます。軽い吐き気を感じたため家に入り、身体が熱かったので冷たい水をガブ飲みし、食事もしないで身体を冷やしました。4時間ぐらいで楽になりましたが、次の日から食欲がわきません。 熱中症は炎天下を長く歩いたり、高温の室内で過重な仕事をした後などに起こります。はじめは大量の汗をかき、やがて汗が出なくなります。行動が不確実になり、夢うつつの状態が続き、それが極端になると倒れてしまいます。 この女性は、熱中症の一歩手前で作業をやめたのでこれで済みましたが、続けていたら生命の危険が及んだかもしれません。熱中症で亡くなる人は年間約二百人に達し、寸前の人は数え切れないでしょう。 この女性はまだ微熱があり、手足が重だるく、疲れやすいといいます。そこで熱を冷まし、脾の運化を健やかにする「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」を処方しました。 もしこれが急性期なら、清熱剤「六一散(ろくいちさん)」などを多用し、全身に霧吹き状に水をかけ、うちわで扇ぎます。また首や
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8月6日


良い汗、悪い汗
東日本大震災における節電の影響で、冷房を控え、暑さを我慢している人が多かった年の事例です。 夏は汗をかくものですが、汗にも「良い汗」と「悪い汗」があります。 普段から身体を動かしている人は、汗腺が開きやすく温度調整が上手です。しかし日頃から冷えが強い人は、暑くても汗が出にくく体温が上昇してしまいます。 屋内でかくベタベタした汗は、身体の「氣」の不足をもたらし、疲れてしまいます。寝汗は「盗汗(とうかん)」と呼ばれ、疲れやストレス、寝不足が原因で起こる悪い汗です。 改善には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が効果的です。 汗っかきで大食漢の人は、身体に熱を持っているので、「知母(ちも)」と「黄柏(おうばく)」で冷やせば、糖尿などの予防にもなります。 腋臭(わきが)の人の汗は臭いがきつく、ベタベタするので「黄汗」(おうかん)と呼ばれ、改善には「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)が良いでしょう。 同じ汗といっても、症状によって薬が異なるので、一度専門家にご相談を。 #漢方薬#薬剤師#汗#腋臭#寝汗#汗が出にくい#夏に多い症状
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7月23日


悪天候による腰痛(前回からの続き)
55歳の男性はある三月の朝、歯磨きをしていると突然腰に重だるさを感じ、痛み出してきたそうです。その日は湿布を張り、会社を休んで様子をみましたが、痛みは徐々に強くなり、発症四日目に来店しました。 腰痛になると普通考えることは整形外科に行くか、接骨院に行くか、鍼灸へ行くかでしょう。実際にいろいろ試してから当薬局に来店する人が多く、ほとんどは数か月から一年くらい経過しているため、病態が慢性化してしまっています。 この人のように、突然重だるさを伴う痛みが発症する腰痛は、自然界の湿気と冷えが関与している病症で「寒湿の邪(かんしつのじゃ)」と呼んでいます。「湿邪(しつじゃ)」が関与している場合は、患部に「湿(しつ)」が停滞しており、整形外科や鍼灸へ行ってもなかなか消えません。 腰椎のレントゲンを撮って、安心感を得ることも大切ですが、鎮痛剤は効いてくれません。湿布をするとそこに汗をかき、さらに湿気を呼んでしまうので、楽にはなりますが、良くはなりません。身体に必要のないものが経路に入り込んだ場合は、マッサージをしても楽になるどころか、むしろ悪化します。...
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7月9日


悪天候による腰痛
腰痛の漢方薬の一つに「五積散(ごしゃくさん)」という処方があります。この処方の薬味は、十六種もの生薬から構成され、腰痛・神経痛のほかに感冒、胃腸病、婦人病、クーラー病などにも幅広く使用されます。 中心になる生薬は「蒼朮(そうじゅつ)」、「陳皮(ちんぴ)」、「厚朴(こうぼく)」、「甘草(かんぞう)」で、主な薬効は脾を健やかにして身体の表面を温め、体内の「湿(しつ)」を取り去ることです。 二十三歳男性は、一年前から首に寝違えの様な痛みと、左側腰部に重苦しさを伴う痛みを感じだし、痛みで脊椎が湾曲してしまいました。天気が悪い日や寒い日に悪化し、患部を冷やしたり揉んだりしてもあまり気持ち良いとはいえません。 痛みは朝から午前中まで続き、夕方になると再び痛くなります。電車で三十分くらい立っていると、腰から下腹部まで重苦しく、ひどいときには吐き気がしてきます。 風呂に入ると痛みは軽減します。両足は冷える方で、特に左足の冷えがきつく、外気温が低下してくると小便が近くなります。 「五積散(ごしゃくさん)」を服用後、ほぼ一か月で胃の気持ち悪さは消え、腰の痛みも半減し
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6月25日


ストレスによる病
転職して一年半になる三十二歳の女性は半年前から、歩くと上半身に重心が残っている感じで、そのまま地面に胴体がつきそうになります。 右側の背中全体に何か詰まっていて、空気が入っているようでもあり、スースー冷たい感じがするといいます。右肩が張って痛み、そこにも空気が入っているような気がします。 その頃から寝つきが悪くなり、疲れているにもかかわらず、布団に入っても3時間くらい眠れないと相談に来ました。 もともとストレスを処理できず、自分の中に溜め込んでしまうタイプだそうです。 手足が冷え、軽度ですがイライラ感があり、それを発散できません。さらに不眠症があり、睡眠時間は実質二時間程度です。 ストレスの多くは、肝と心に症状を出してきます。肝において「氣」が滞ると、張った痛みを起こします。身体のあらゆるところで起きる可能性があり、部位も移動します。そして「陽氣(ようき)」が「内に鬱して(うちにうつして)」、冷えを感じるようになります。また、「肝は血を蔵す」とあり、肝の「氣」が滞ると、「血」の運行が悪くなり、ふらつきに似た症状が現れます。 そこで肝の「氣」を疎通
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6月11日


過呼吸症候群
三十五歳の女性は、二十八歳の頃から私生活でいろいろなストレスを抱えていました。五年前から食べられなくなり、五kgも瘦せてしまいました。不安、憔悴、そしてイライラが同居していて、何かにつけて人に当たってしまいます。 二年前の夏、突然息ができなくなり、救急車で病院に行くと「過呼吸症候群」といわれました。それから毎月のように動悸がして困っているそうです。 話を聞いていると、焦燥感が強く、一向に話がまとまりません。最近三か月で職場を二度解雇され、次の職を探しているといいます。解雇の原因は突然上司が激怒し、明日から来なくていいといわれたそうです。 肝の生理的特徴は、「条達(じょうたつ)をこのみ、昇をつかさどり、動をつかさどる」とあります。「条達」とは、木の枝のように四方に伸び通じとあり、伸びやかな様をいいます。 彼女は二十八歳まで伸びやかに生きてきたに違いありません。長年のストレスにより、肝の「氣」が滞り、「条達の氣」を失ってしまいました。この女性には「加味趙遥散(かみしょうようさん)」を服用してもらいました。食欲も出て、イライラが消え、もちろん過呼吸も出
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5月28日


ペットロス症候群
十六年飼っていた柴犬が老衰のため亡くなったという五十代前半の男性。 ショックで急に落ち込むことはありませんでしたが、動作が緩慢になり、やる気が起きず、何をするにも億劫で仕方がありません。また、食欲が無く、おいしく食べられませんが、同僚から飲みに誘われれば、断らず楽しく過ごします。一人になっても落ち込むわけでもなく、犬のことを悲しんでいる訳でもありません。 しかし、頭がポカーンとしていて考えがまとまらず、空虚感があるといいます。寝入りは今までと変わらずにすぐに眠れますが、睡眠が浅く、よく目を覚ますようになりました。 念のため病院で診断したところ、「軽い鬱」と病名がついてしまいました。犬の死から約三か月が経ちましたが、気分が持ち上がらないため相談に来ました。 男性は几帳面で、業務を一つずつ確実にこなすタイプで、父親と二人暮らしです。趣味はありますが没頭する方ではないようです。そこで「心氣(しんき)」と「脾氣(ひき)」を補い、健やかにする「帰脾湯(きひとう)」を服用してもらうと、「徐々に身体が変わるのが分かるので、一日一日が楽しい」といいます。...
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5月14日


憂欝感(ゆううつかん)
芽吹きの季節である春は、今まで寒さで縮こまっていた身体や心が、伸びやかになってくる季節です。また希望に満ち、新しいことに取り組み始めるのもこの季節です。 一方で情緒不安定や気持ちの落ち込み、イライラ感、やる気が起きないなどの症状や、胃腸では食欲減退、吐き気、胃の痛み、下痢や軟便、便秘、腹部膨満感などが、頭部ではめまい、身体のふらつき、のぼせ、頭重感や頭痛など、全身症状では不眠、動悸など複数の訴えが多くなります。 このような時、その場しのぎで鎮痛剤や胃腸薬を服用しても一時的に軽減がしますが、根本的な解決には至りません。 よく『病は気から』といわれますが、この言葉の本来の意味は臓腑での『氣』の不足や滞りが『血』や『水』に影響を及ぼし、やがて重大な病気を引き落とすという意味です。 漢方薬には古代から『氣』に起因する病の治療法があり、気分の憂鬱、閉塞感、落ち込みには『氣』の滞りをなくす代表的な処方として、『四七湯』が多く用いられてきました。 約二千年前に書かれた『金匱要略』に記載されています。 #漢方薬#薬剤師#憂鬱#めまい#落ち込み#情緒不安定
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4月21日


近日公開予定
しばらくお待ちください。
花房薬局
2022年7月7日
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