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花房薬局
TEL 0466-33-4766


隠れストレス
以前、出産後にパニック障害を起こし、怖くて電車にも乗れなかったという五十代の女性。当薬局の漢方薬を服用し、動悸や胸の圧迫感は改善され、電車にも乗れるようになりました。 その後、胃腸の症状だけが残り、十七年が過ぎたといいます。 我慢していると症状は消失するので、そのまま過ごしていましたが、子育てに一息ついたので、再び相談に来ました。 症状は、いつとはなく胃から下腹部にかけて張って苦しくなり、チクチクと痛くなる。痛むところは一定せず、あちこちに飛ぶ。ガスが溜まりやすく、出すと楽になる。冷たいものをとると症状が出てくるなどです。その他に子宮筋腫があり、よく下痢をする。冷え性で貧血、めまいもよく起こす。 本人にストレスの有無を聞くと、特に無いといいます。話していても、ゆったりとした感じです。この春、子犬を飼い、なぜか緊張しているといいます。 そこで胃の冷えを考えて「安中散(あんちゅうさん)」を服用してもらいましたが、症状は軽くなるものの、消えませんでした。ストレスが原因ですが、表面的にイライラした様子は認められません。「隠れストレス」を想定し、肝の「氣」
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1 日前


元氣でご懐妊
三十一歳の女性は、ある年の十月に出産しましたが、子供は腎臓が出来ていないため、残念ながら何も付けられないまま息を引き取ったそうです。その子の一周忌に急に足の裏に汗をかき始め、同時に息苦しくなり、動悸と不安感が現れました。 夜も眠れなくなったため、病院に行くと「過呼吸症候群」と診断されました。安定剤を飲み始めて半年が経ちますが、薬を早くやめて、近い将来には子供を作りたいと相談に来ました。 病院の薬を直ちに中止してもらい。まず過呼吸の改善を考えました。この過呼吸は、最初の子供を失ったショックと、「子供ができても、また失うのではないか」という不安感が原因です。 脾を健やかにし、心を養い、精神の安定を図る「加味帰脾湯(かみきひとう)」を服用し、一か月もすると動悸がなくなり、よく眠れるようになったそうです。 三ヶ月後には、息苦しさもほとんど改善し、その三ヵ月後に妊娠しましたが、すぐ流産してしまいました。 しかし、今回は精神的ショックは無く、半年間の禁欲を指示しました。さらに脾を健やかにし、「氣」を補う「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を加え。流産防止の身
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10月1日


十年続いた膀胱炎
膀胱炎や尿道炎は、冬場よりも寒暖の差が激しい春と晩秋に多く、最近は冷房の普及に伴い、夏場でも起こるようになりました。 さて、今回は長年膀胱炎に苦しんだ人を紹介しましょう。 五十歳の女性で、若い時から膀胱炎になりやすい体質でしたが、十年ほど前から頻繁に起こすようになりました。 近年は、季節の変わり目、疲れた時や冷えた時に排尿痛が発現してくるそうです。普段から膀胱のあたりがいつも重苦しく、午後になるとわずかに下半身にむくみを生じ、悪化時にむくみもひどくなります。 疲れやすくいつも身体が重だるく、疲れるとジワッと汗をかく。手足は極端に冷えやすく寒がり。 二十年前に「胃下垂」といわれ、食が細く、水分を多量に飲んだだけで胃がもたれてしまうので、医師から水分をとるようにいわれるが、なかなか摂れない。 小便は一日四~五回で、悪化時には六~七回になり、薄い黄色で濁りは無く透明です。 この人には、腎を温め水分代謝を良くする「真武湯(しんぶとう)」と、内臓を持ち上げる力を増強し、胃腸の働きを良くする「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」を服用しもらいました。服用一週間
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9月17日


夏の疲れは秋にくる
近年、秋になっても猛暑が続き、冷たい飲み物が手放せません。胃の温度は三十八度といわれますが、冷たい物は一気に胃の温度を下げて胃液も薄め、下痢や食欲低下につながります。暑いと麺類ばかり食べてしまうなど、栄養も偏りがちです。 大量の発汗は体内のミネラル分を不足させ、筋肉が痙攣してこむら返りが起こります。また、暑さが身体にこもると、表面がほてり、蕁麻疹(じんましん)の形で現れます。このような猛暑の影響は、秋に症状が出てきます。 胃腸の疲れには、脾を元気にする「参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)」を服用し、胃腸が冷えた人は、脾胃を温める「安理湯(あんりとう)」が良いでしょう。足つりにはミネラルバランスを整える「ドロマイト製剤」と共に、「氣」、「血」を補う「十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)」を服用します。 身体のほてりには「陰分」を補う「知柏地追黄丸(ちばくぢおうがん)」が効果的です。 しっかりと対策して、元気に食欲の秋を迎えましょう。 #漢方薬#薬剤師#下痢#大量の発汗#蕁麻疹#筋肉の痙攣#こむら返り
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9月3日


冷えによる夏の下痢
夏場の下痢は付き物。特に最近は冷房の普及により、どこでも冷えを感じる時代です。さらにこの年は冷夏が拍車をかけ、冷えによる下痢が多く見られました。ちょっとした寝冷えから起きる下痢をはじめ、冷水、ビール、飲料水の飲み過ぎ、生ものやスイカなどの冷たいものを少し食べただけでも起こる下痢には、「人参湯(にんじんとう)」が適します。 下痢とは、一般に泥状から水様性の未消化の便であり、日に数回排便をもよおすものをいい、急性に起きるものと慢性に経過するものがあります。便の匂いもさまざまで、漢方では通常よりきついものと、あまり匂わないものに大別します。 今回は匂いが少ない慢性の軟便や、水様性であまり匂わない下痢を取り上げてみます。 普段から顔色が悪く。軽い腹痛を伴う下痢や軟便を繰り返す、食が細い、食後腹部が張り、眠気、疲労倦怠感があり、疲労すると悪化してしまう下痢には「参苓白朮散(じんりょうびゃくじゅつさん)」。 また、食欲は正常ですが、下痢をした後に下半身が重だるく、めまいを伴う。睡眠不足や疲労時に悪化し、何となく排便に力のない下痢には、「真武湯(しんぶとう)」
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8月20日


暑気あたり(熱中症)
六十二歳の女性は、暑い日に庭仕事をしたところ、汗をびっしょりかき、そのうち汗が出なくなり、頭が朦朧としてきたといいます。軽い吐き気を感じたため家に入り、身体が熱かったので冷たい水をガブ飲みし、食事もしないで身体を冷やしました。4時間ぐらいで楽になりましたが、次の日から食欲がわきません。 熱中症は炎天下を長く歩いたり、高温の室内で過重な仕事をした後などに起こります。はじめは大量の汗をかき、やがて汗が出なくなります。行動が不確実になり、夢うつつの状態が続き、それが極端になると倒れてしまいます。 この女性は、熱中症の一歩手前で作業をやめたのでこれで済みましたが、続けていたら生命の危険が及んだかもしれません。熱中症で亡くなる人は年間約二百人に達し、寸前の人は数え切れないでしょう。 この女性はまだ微熱があり、手足が重だるく、疲れやすいといいます。そこで熱を冷まし、脾の運化を健やかにする「清暑益気湯(せいしょえっきとう)」を処方しました。 もしこれが急性期なら、清熱剤「六一散(ろくいちさん)」などを多用し、全身に霧吹き状に水をかけ、うちわで扇ぎます。また首や
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8月6日


良い汗、悪い汗
東日本大震災における節電の影響で、冷房を控え、暑さを我慢している人が多かった年の事例です。 夏は汗をかくものですが、汗にも「良い汗」と「悪い汗」があります。 普段から身体を動かしている人は、汗腺が開きやすく温度調整が上手です。しかし日頃から冷えが強い人は、暑くても汗が出にくく体温が上昇してしまいます。 屋内でかくベタベタした汗は、身体の「氣」の不足をもたらし、疲れてしまいます。寝汗は「盗汗(とうかん)」と呼ばれ、疲れやストレス、寝不足が原因で起こる悪い汗です。 改善には「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」が効果的です。 汗っかきで大食漢の人は、身体に熱を持っているので、「知母(ちも)」と「黄柏(おうばく)」で冷やせば、糖尿などの予防にもなります。 腋臭(わきが)の人の汗は臭いがきつく、ベタベタするので「黄汗」(おうかん)と呼ばれ、改善には「竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)が良いでしょう。 同じ汗といっても、症状によって薬が異なるので、一度専門家にご相談を。 #漢方薬#薬剤師#汗#腋臭#寝汗#汗が出にくい#夏に多い症状
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7月23日


悪天候による腰痛(前回からの続き)
55歳の男性はある三月の朝、歯磨きをしていると突然腰に重だるさを感じ、痛み出してきたそうです。その日は湿布を張り、会社を休んで様子をみましたが、痛みは徐々に強くなり、発症四日目に来店しました。 腰痛になると普通考えることは整形外科に行くか、接骨院に行くか、鍼灸へ行くかでしょう。実際にいろいろ試してから当薬局に来店する人が多く、ほとんどは数か月から一年くらい経過しているため、病態が慢性化してしまっています。 この人のように、突然重だるさを伴う痛みが発症する腰痛は、自然界の湿気と冷えが関与している病症で「寒湿の邪(かんしつのじゃ)」と呼んでいます。「湿邪(しつじゃ)」が関与している場合は、患部に「湿(しつ)」が停滞しており、整形外科や鍼灸へ行ってもなかなか消えません。 腰椎のレントゲンを撮って、安心感を得ることも大切ですが、鎮痛剤は効いてくれません。湿布をするとそこに汗をかき、さらに湿気を呼んでしまうので、楽にはなりますが、良くはなりません。身体に必要のないものが経路に入り込んだ場合は、マッサージをしても楽になるどころか、むしろ悪化します。...
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7月9日


悪天候による腰痛
腰痛の漢方薬の一つに「五積散(ごしゃくさん)」という処方があります。この処方の薬味は、十六種もの生薬から構成され、腰痛・神経痛のほかに感冒、胃腸病、婦人病、クーラー病などにも幅広く使用されます。 中心になる生薬は「蒼朮(そうじゅつ)」、「陳皮(ちんぴ)」、「厚朴(こうぼく)」、「甘草(かんぞう)」で、主な薬効は脾を健やかにして身体の表面を温め、体内の「湿(しつ)」を取り去ることです。 二十三歳男性は、一年前から首に寝違えの様な痛みと、左側腰部に重苦しさを伴う痛みを感じだし、痛みで脊椎が湾曲してしまいました。天気が悪い日や寒い日に悪化し、患部を冷やしたり揉んだりしてもあまり気持ち良いとはいえません。 痛みは朝から午前中まで続き、夕方になると再び痛くなります。電車で三十分くらい立っていると、腰から下腹部まで重苦しく、ひどいときには吐き気がしてきます。 風呂に入ると痛みは軽減します。両足は冷える方で、特に左足の冷えがきつく、外気温が低下してくると小便が近くなります。 「五積散(ごしゃくさん)」を服用後、ほぼ一か月で胃の気持ち悪さは消え、腰の痛みも半減し
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6月25日


ストレスによる病
転職して一年半になる三十二歳の女性は半年前から、歩くと上半身に重心が残っている感じで、そのまま地面に胴体がつきそうになります。 右側の背中全体に何か詰まっていて、空気が入っているようでもあり、スースー冷たい感じがするといいます。右肩が張って痛み、そこにも空気が入っているような気がします。 その頃から寝つきが悪くなり、疲れているにもかかわらず、布団に入っても3時間くらい眠れないと相談に来ました。 もともとストレスを処理できず、自分の中に溜め込んでしまうタイプだそうです。 手足が冷え、軽度ですがイライラ感があり、それを発散できません。さらに不眠症があり、睡眠時間は実質二時間程度です。 ストレスの多くは、肝と心に症状を出してきます。肝において「氣」が滞ると、張った痛みを起こします。身体のあらゆるところで起きる可能性があり、部位も移動します。そして「陽氣(ようき)」が「内に鬱して(うちにうつして)」、冷えを感じるようになります。また、「肝は血を蔵す」とあり、肝の「氣」が滞ると、「血」の運行が悪くなり、ふらつきに似た症状が現れます。 そこで肝の「氣」を疎通
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6月11日


過呼吸症候群
三十五歳の女性は、二十八歳の頃から私生活でいろいろなストレスを抱えていました。五年前から食べられなくなり、五kgも瘦せてしまいました。不安、憔悴、そしてイライラが同居していて、何かにつけて人に当たってしまいます。 二年前の夏、突然息ができなくなり、救急車で病院に行くと「過呼吸症候群」といわれました。それから毎月のように動悸がして困っているそうです。 話を聞いていると、焦燥感が強く、一向に話がまとまりません。最近三か月で職場を二度解雇され、次の職を探しているといいます。解雇の原因は突然上司が激怒し、明日から来なくていいといわれたそうです。 肝の生理的特徴は、「条達(じょうたつ)をこのみ、昇をつかさどり、動をつかさどる」とあります。「条達」とは、木の枝のように四方に伸び通じとあり、伸びやかな様をいいます。 彼女は二十八歳まで伸びやかに生きてきたに違いありません。長年のストレスにより、肝の「氣」が滞り、「条達の氣」を失ってしまいました。この女性には「加味趙遥散(かみしょうようさん)」を服用してもらいました。食欲も出て、イライラが消え、もちろん過呼吸も出
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5月28日


ペットロス症候群
十六年飼っていた柴犬が老衰のため亡くなったという五十代前半の男性。 ショックで急に落ち込むことはありませんでしたが、動作が緩慢になり、やる気が起きず、何をするにも億劫で仕方がありません。また、食欲が無く、おいしく食べられませんが、同僚から飲みに誘われれば、断らず楽しく過ごします。一人になっても落ち込むわけでもなく、犬のことを悲しんでいる訳でもありません。 しかし、頭がポカーンとしていて考えがまとまらず、空虚感があるといいます。寝入りは今までと変わらずにすぐに眠れますが、睡眠が浅く、よく目を覚ますようになりました。 念のため病院で診断したところ、「軽い鬱」と病名がついてしまいました。犬の死から約三か月が経ちましたが、気分が持ち上がらないため相談に来ました。 男性は几帳面で、業務を一つずつ確実にこなすタイプで、父親と二人暮らしです。趣味はありますが没頭する方ではないようです。そこで「心氣(しんき)」と「脾氣(ひき)」を補い、健やかにする「帰脾湯(きひとう)」を服用してもらうと、「徐々に身体が変わるのが分かるので、一日一日が楽しい」といいます。...
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5月14日


憂欝感(ゆううつかん)
芽吹きの季節である春は、今まで寒さで縮こまっていた身体や心が、伸びやかになってくる季節です。また希望に満ち、新しいことに取り組み始めるのもこの季節です。 一方で情緒不安定や気持ちの落ち込み、イライラ感、やる気が起きないなどの症状や、胃腸では食欲減退、吐き気、胃の痛み、下痢や軟便、便秘、腹部膨満感などが、頭部ではめまい、身体のふらつき、のぼせ、頭重感や頭痛など、全身症状では不眠、動悸など複数の訴えが多くなります。 このような時、その場しのぎで鎮痛剤や胃腸薬を服用しても一時的に軽減がしますが、根本的な解決には至りません。 よく『病は気から』といわれますが、この言葉の本来の意味は臓腑での『氣』の不足や滞りが『血』や『水』に影響を及ぼし、やがて重大な病気を引き落とすという意味です。 漢方薬には古代から『氣』に起因する病の治療法があり、気分の憂鬱、閉塞感、落ち込みには『氣』の滞りをなくす代表的な処方として、『四七湯』が多く用いられてきました。 約二千年前に書かれた『金匱要略』に記載されています。 #漢方薬#薬剤師#憂鬱#めまい#落ち込み#情緒不安定
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4月21日


近日公開予定
しばらくお待ちください。
花房薬局
2022年7月7日
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